ローマの建築家ウィルトゥルスが著した最古の建築所によると、建築には用(utilities)・強(firmatis)・美(venustas)を兼ね備え、芸術的かつ科学的見地に立つ必要があると書かれています。
機能性のみならず美しさを求めるのは建築の大切な要素です。
外観は今はやりのプロバンス、輸入住宅と言えばみんなが納得のデザイン、でも…一歩家の中に入るとリビングに大きな古材の梁が目に飛び込んできます。
古材を使った建築と言えば洋風・・・そんなイメージを打ち砕く、洋風住宅を在来工法で建て、そこに古民家の梁を持ってくる。そんな大胆な発想に驚かされます。
古材の持つ存在感は見事に洋のテイストにもマッチして絶妙な新感覚のデザインです。
そういえば海外でも耐久年数の高い高級な住宅は在来工法によく似たティンバーフレーム工法という建築様式が有名で、そこにもヴィンテージウッド=古材が使われていたりします。他にないちょっと贅沢な空間を味わうための素材、それが古材なのです。
洋風だけでなく、モノトーンでまとめるインテリアは洋風においても飽きのこない高級感を醸し出します。