築100年の古民家を綺麗に解体して、別の場所に立て直す。
よく、「移築は高くつきますよね」と質問されます。
高く付くというのは、ある意味正解で、ある意味間違いです。
100坪の家を別の場所で100坪のまま建て直すと確かに50坪のハウスメーカーの住宅よりも高くつきます。家の多きさが全く違いますから。
でも、例えば100坪の古民家の部材を使って40坪の家を建てる…そうすれば50坪の家よりはもちろん安くなります。
前あった家の大きさより、一回り、二回り小さく立てることを「減築」と言ったりします。
古い民家の文化的価値が高いからそのまま別の場所に復元することは大切です。でももう一つの選択肢として古材を使った「減築新築」という手法もあります。
そうすればコスト的にも環境の面でも価値のある住宅を手に入れることが可能です。
全て残せないから全て捨てるのではなく、一部を残していく。それはきっと、未来の子どもたちのために私たちができる夢のある仕事だと思います。
貴方も楽しみながらそんな家を一度創ってみてください。
緩やかな大屋根の山間に建つ別荘に生まれ変わりました。
緑の屋根が周りの景観に溶け込んでいます。