最近古民家鑑定についてのお問い合わせを頂く機会が多くなりました。
古民家にははっきりした定義はありませんが、
新耐震基準以前の建物で且つ、築50年以上経った伝統工法もしくは在来工法を当協会では『古民家』と呼んでいます。
とはいえ、一般的には築100年位のイメージが強いのように思います。
そのような中、最近住宅のインスペクションという言葉が飛び交っております。
簡単に言いますと、中古の一戸建ての住宅の購入前やリフォーム前に専門家が調査・検査する事ですが、検査会社によって結果はバラバラなケースもございます。
もちろん築100年を越す古民家も通常のインスペクションでも調査できますが、より専門的な目が必要となってきます。
当協会でのインスペクション(古民家鑑定)は
事業者として
設計士、工務店、大工、基礎、解体業者のプロのメンバーと
一般として
観光、福祉、ファイナンシャルプランナー、地域町興しグループのメンバーなどが在籍しており尚且つ古民家鑑定士の資格を持った者が鑑定調査させて頂きます。
鑑定調査の簡単な流れですが、
・まずお問い合わせ頂きましたら、お客様のお持ちの古民家への思いを私がお伺いに参ります。活用方法や、今後の事など古民家の事ならばなんでもお話しくださいませ。
併せてお持ちの古民家が拝見できましたら確認させて頂きます。
その後、詳しい調査希望(古民家鑑定)へ進まれるようであれば後日図面作成へ入らせて頂きます。
①鑑定申し込み後、図面製作に再度お伺いさせて頂きます。(規模と時期によりますが1名から3名程度)
②図面作成し、お客様との日程調整後、いよいよ鑑定です。
当日は4〜8名程度の鑑定士で調査させて頂きます。
約500項目あまりを手分けして行い、約2〜3時間程度かけて鑑定していきます。
その後参加した鑑定士で最終的な調査表を取りまとめます。
当日はそれで終了となります。
③資料を持ち帰り調査表を元に様々な角度から劣化箇所や予防保全計画を練り、活用方法を考えていきます。
④約1ヶ月〜1ヶ月半後に鑑定書が出来上がりますので、それを持って再度お伺いさせて頂き、今後の活用プランなどもお話しさせて頂きます。
最初の打ち合わせから鑑定書お渡しまでで多くの専門家の目で古民家の状態を共有していきます。
お客様からは1会社の意見としてでなく、幅広い角度からアドバイス頂いて方向性が見えたとご感想を多くいただきます。
もし、所有しておられる古民家の状態を把握されたい方や今後どのように活用していいかお悩みの方、是非お問い合わせ下さいませ。