前回の全国大会初日の投稿に加え、2日目・3日目の内容を紹介させて頂きます。

 

朝は自民党本部にて「古民家再生議員連盟」懇話会から始まりました。

その後会場を移動し、「2018年度 平成の大工棟梁検定実行委員会」へ参加。

3回目となるこの大工棟梁検定ですが、回を重ねるごとに注目が集まってきております。

これから大事なのは、受講して下さった若手大工へのサポートや、これから大工職を志す方への励みになるように運営して行くことだと思います。

受験して終わりでなく、我々も責任を持って未来の棟梁を育てていかないといけません。

 

そして、今回の目玉の一つ「古民家ZEH/長期優良住宅ノウハウセミナー」

伝統構法で日本初の長期優良住宅化を達成された、古民家物件紹介を

携わったご本人がスライドを交えて紹介。

長期優良化への条件として「地面から基礎の立上りは 400mm 以上とする。」

と決まりがあり、この度は揚屋を行い、コンクリート製の基礎を製作しその上に元々の長石を設置し雰囲気を出すように配慮されました。

100年以上この自然石の上で持ってきた古民家を

平均70年程度しか持たないと言われるコンクリートに今回取り替える矛盾さが

波紋を呼び、国も動き始め、条件はありますが自然石の上にある元々の形で事は進むように変わってきました。 つまり、石場立てのままコンクリートの基礎をしなくても長期優良、リフォーム瑕疵保険がかけれるようになります。 もちろんこれは古民家再生協会の基準に沿う必要があります。

 

その後、全国から各自治体の空き家問題に取り組む部署さんが参加されての

「古民家空き家対策会議」が行われました。

 

国土交通相、観光庁からも国の取り組みが紹介されました。

楽天LIFULL STAY株式会社、HomeAwayからも

古民家を活用した民泊の紹介を紹介頂きました。

これから益々古民家を取り巻く環境は進んでいきそうです。

 

その後懇親会を経て、3日目は「寺社建築会議」

今までの伝統耐震診断を昇華させ、寺社にも取り入れて行く仕組みが紹介されました。

午後からは「木造空き家鑑定士」のインストラクター講習。

これまでの「古民家を簡易鑑定」から名称を変え、それらの内容のレクチャーを受けました。

 

3日間古民家の勉強詰めでしたが、多くの仲間とも意見交換をする事が出来、大変充実した時間が過ごせました。

また広島での活動に活かしていきたいと思います。